ガーデンデザイン Garden design
庭やエクステリアのガーデンデザイン
庭造りは、空間をどう使うかということなので、パーツを組み合わせると出来上がるのとは違います。使いやすくてデザイン性にも優れている庭をつくるために、デザインに時間をかけましょう。
- どんな庭にしたいのか、庭で何をしたいのか
庭に何を求めるかは様々です。具体的なイメージがなくても少し考えてみてください。庭が出来たらそこで何をしたいと思いますか?
庭のテラスをお茶を頂く、ガーデニングをしたい、子供の遊び場、家の中から眺められる庭、野菜やハーブを作って食卓に、など人それぞれ欲しい庭は様々です。
たくさんあってもいいのです。それを整理していくのが、庭づくりの第一歩だからです。
なかなか自分だけでは前に進まないこともあります。それを第三者とプロの目からみてアドバイスしていくのが、私たちの仕事といえます。
■雑誌などを見てイメージをふくらませてみましょう。
気にいったページには付箋をつけておきましょう。
■近所で気に入った庭があれば、その庭のどんなところが好きなのか考えてみましょう。
- 庭の条件や周りの環境に合うかも考えます
外構やエクステリアのデザインは、ちょっと周りも眺めてみます。
どんなに素敵なデザインでも周囲から浮いてしまうなら、思い切ってデザインの修正をするか、境界を「ぼかす」かを検討します。
道路の交通量やそこからの視線、隣の家の窓の位置や高さもチェックします。目隠しが必要ならば、その範囲はどれくらいかなども、実際に庭で確かめます。
いつも過ごすリビングからは、座った時の視線の高さや、いつも目に入るものを確認します。
実際に庭に立っていると、庭の中で「核となる場所」がなんとなく見えてきます。
デザインのポイントになるところと考えていますが、時には庭以外のものだったりします。
この時点で、条件に合わなければ方向を修正します。
例えば、日当たりが悪ければ「芝生の庭」はあきらめるとか、です。
庭や建物をお客様や通行人になったつもりで眺めてみましょう。
庭全体を歩きまわってみましょう。
- 庭にどれくらい手をかけられるか
手のかからない庭、という条件でデザインすることは出来ますが、程度の違いこそあれ維持管理していく必要はあります。
どれくらいの時間ならお手入れができるか、「毎日10分位」「一週間に一回は」「月に一回程度」「季節の節目くらいなら」と、あくまでも想像で構わないので、考えておいて頂きたいと思います。
自分では出来ないけれど、定期的にプロに任せるということもあります。
庭木の剪定などは、お多くの方がプロに年に一回程度依頼していますが、庭の定期的な管理もご依頼されることもあります。
- 好きなイメージや植物は?嫌いなものは?
その庭やエクステリアの方向性を決定するのは、このイメージです。室内のインテリアを決めるのと同じです。どういう景色が好きなのか、どんな雰囲気だったら寛げるのかはとても大事です。この部分だけは、私たちはなにも出来ません。
植物を選ぶ際も、イメージをお話し下さい。実際の植物の名前は知らなくて構わないので、あくまでイメージで。また、嫌いな植物も伺っています。
- シンプル・イズ・ベスト たくさんの素材を使わない
好きだからと言ってたくさんの種類の素材を使うと、結果的に落ち着かないちぐはぐな庭になってしまいます。四角い石と乱形の石を使うとしたら、同じ種類にしましょう。
レンガ・自然石などを同じ場所で使ったら、あとは個性を主張しない素材にしましょう。コンクリート舗装や土舗装、砂利舗装などなら馴染みやすいかもしれません。
植物で隙間を埋めて、違う素材が接しないようにすれば自然にみえます。
- 将来のライフスタイルの変化も考えておく
いつか時間に余裕が出来たら庭でガーデニングや野菜作りをしてみたい、とか逆に将来の事も考えて歩くところを少し広めにしておくとか、それに対応できるようプランの中に織り込みます。
だいたい10~15年位の未来を想像すればいいのではないかと思っています。
家族分の駐車場を確保したいという方もいますが、必要になるのが15年後だとしたら?
限られた敷地をどう使うかは、何を選んで何を諦めるかです。